脂質異常症とは

コレステロール値の上昇によって起る「脂質異常症」

健康診断で計測される項目の1つにコレステロール値があります。
コレステロール値は血液検査によって判定をされるもので、「総コレステロール値」「LDLコレステロール」「HDLコレステロール」の3つが出されます。

以前はコレステロール値が高いことはイコール健康によくないことといった捉え方がされていましたが、ここ近年の研究により同じコレステロールでも人体に悪影響を与えるものとそうでないものがあることが判明しています。

そもそもなぜコレステロール値が高いことが悪とみなされていたかというと、それは「コレステロール」という物質が脂質の一種であるからです。

血液中にコレステロールという脂質成分が増えるとイメージ的に血液がドロドロとしたものになるような印象があるため、コレステロール値は極力低い方がよいという発想になってしまうのです。

しかしコレステロールは人体にとって有害なものであるどころか、人の健康状態を維持する性ホルモンを作り出すもになるものなので、逆に特定のコレステロール値が低い方が不健康ということになります。

ですのでコレステロール値を見る時には総コレステロール値だけでなく、「悪玉」とされるLDLと「善玉」であるHDLの値が平均的であるかということにも注目をしていきましょう。

生活習慣病である「脂質異常症」とは悪玉コレステロールであるLDLが規定値以上に高い状態を示すもので、さらに血中の中性脂肪が高いときに危険と判断されます。

脂質異常症を放置することで引き起こされる病気

脂質異常症はここ近年急増している非常に深刻は病気です。
厚生労働省の調査では脂質異常症として治療を受けている人の人数は平成26年度時点で206万人以上ということで、今後も増えていく危険性が示唆されています。

脂質異常症の原因はなんといっても脂質の高い食生活ですが、そこに運動不足や肥満、喫煙習慣や過度の飲酒といったものが加わって発症します。

中でも血中コレステロール値を悪くしてしまうのが食生活で、牛や豚の脂身やバターなどといった動物性油脂分を多く含むものは特に危険とされています。

動物性脂質が高い食品はカロリー量が多く栄養分が極端に偏っているため、肥満の原因になりやすく内臓脂肪を多く蓄積することになります。

脂質異常症を放置することで起る最も大きな危険は動脈硬化です。
動脈硬化は血管壁が厚くなり硬化することで弾力をなくしてしまう症状のことで、血管内壁にLDLコレステロールがこびりついていくことにより次第に血管が狭くなり最終的に詰まりを起こしてしまうことになります。

高血圧と併発しているときにはさらに危険度が増しますので、早めの発見と治療が大切です。

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